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神々の実像(天使編2)

神々の実像の天使編が満杯になっちゃったので2をスタート。
本当は「炎の結晶」を書こうと思ってたんだけどあの子が面白いからとこっちを先にしてだって。

番外編
アラビアン・ナイトにも登場する“ジン”ているでしょう。魔法のランプなんかが有名だけどもちろん別にランプにだけこもっているわけではない。
ある魔法グッズ(て言うのかな?)に入っていたイフリートのジンがいた。ジンと言うのは、ジン,イフリートのジン,イフリートとそれぞれ違うためこの表現になる。
このイフリートのジンはそれほど悪いやつではなく特になにをするという事もなく人間の望みを3つ叶えるというのをやっていた。
その魔法グッズを偶然手にしたある人物は自分の望みを3つ叶えるというイフリートのジンの言葉に極めて慎重に質問をした。それから千年のときが経った後、ある人物がとても辛い状況に立たされ深刻に悩んでいた。その人物の前にイフリートのジンが現れ何かを言った。するとそれまで眉根をしかめて深い悩みに陥っていたその人物の顔が一変し、うれしそうに晴れやかな表情になった。なんと言ったのかは知らない。

もう1つあの子が面白いと言った方の話。
やはりジンがいてこちらは別に何かに入っていると言う事もなく普通にしていた。このジンは悪いやつで人の望みを叶えてやろうかと声をかけ人がその言葉に反応すると望みを叶えるどころかあっさり殺してしまうようなやつだった。
そんなある時一人の人物が通りかかりジンはいつものようにお前の望みをかなえてやろうかと声をかけた。だがその人物はお前にはできぬと言って相手にしなかった。ジンは意地になって何でも望みを叶えてやる。おれにできぬことはない。と言い張った。それでもその人物は全く相手にせずさっさと行ってしまおうとしたくらいだった。ジンは意地になっていい続けその人物は本当にお前に出来るのかと言うとああ、もちろん何でも出来る。アッラーに誓ったっていい。と言った。するととたんにその人物は「われがアッラーだ!!」とガラッと変身。
あまりにそのジンが人を殺しすぎたためにアッラー自ら制裁に来た。

アッラーって普段はもの凄く大人しくって無口なんだけど、ひとたび怒るとすっさまじいの何のって。限界超えるまで怒りを全く見せないからマジ怖いよ。砂漠の神だからめっちゃ我慢強いんだけど、それが爆発するとものすっごいんだよね。容赦ないんだ。エホバは比較的もの言うほうだし、何かあっても怒ると怖いけどある程度容赦があるって感じ。まっしゃーねぇーなってくらいはね。それに比べたら誰かが何か勝手なことやっていても止めろよって感じで睨むような目線を送って教えるんだけど、気付かないふりとかして止めずにいると何言っても一切耳貸さないからね。自分勝手なことをやり続けていてなにを今さら言うかー!!って感じ。だって言っていること間違ってないじゃん。悪い事したから怒っているわけだしね。どっちがいいかとかは言えないけどね。2009.11.10(TUE)

炎の結晶
以前今のミカエルがらふぁちゃんのとこにいたと書いたが、それがこの話。
当時は知らなかったんだけど(当時はほとんど遊びだったから)これが天使誕生だったんだって。
まだあの子がいた頃あの子を通じて色んな相手が出てきたから、物語や歌だけではなく学校で授業や様々なイベント、遊びなども教えていた。運動会や文化祭などもやった。
そんな中理科の授業でやったのが「炎の結晶」だった。
理科室で大勢を前にアルコールランプに火をつけ火の中から一瞬出来る「炎の結晶」をつかむという授業。よくろうそくに火を灯すとじりりって感じで火の中に炎が出来る事あるでしょう。あれを掴み取るというような感じ。ただろうそくと違ってこっちはアルコールランプみたいなもっときれいな火ができるタイプ。
見本で数回取ってみせて後はそれぞれの火をつけたらスタート。自由参加だから嫌だったら始める前に部屋を出ればいいだけ。あの子は火が怖いと不参加。ただ私のそばにいた。後のラファイエル(当時は誰が誰なんて分からなかったからね)はさっさと部屋を出ていった。他に出たものがいたかどうかは分らない。
炎の結晶が出来るのはホンの一瞬だからそれを素早く掴み取る。いつできるかも分らないから集中して見入っている必要もあった。あとは本人が気に入れば手元に置いておけばいいし、気に入らなければすぐに火に戻せばまた燃える。ただしすぐに戻さないと固まって燃えないので取ったらすぐに見て取っておくか戻すか選ばなければならない。それだけ注意してスタート。私は火をつけた後は誰かが手を動かしたらそばに行って取ったものを確認した。
ミカエルはランダムにつかんでいた。ガブリエールは炎の結晶が出来ていないにも関わらず頻繁に手を突っ込んで何度言っても耳を貸さなくなった。こうなると全く話を聞かないからほっておいた。ウリエールは一度つかんだ後、火を弱めた。「弱くしてじっくりやるの?」「うん」というやり取りをしたのを覚えている。火が弱すぎたら炎の結晶が出来ないんじゃないかと思ったけど、個人の好みだからと黙っていた。ハファザたちは小柄だから椅子の上に立ち上がって、テーブルに手を付いてみんなで炎を囲んでいた。そして順番に手を入れていた。そして誰かは分らないが一瞬素早く手を動かしたのを見てそばに行ってつかんだものを見たら、もの凄く大きくて美しい青い炎の結晶をつかんだ者がいた。あまりに大きくて美しかったので思わず「私でもそんな大きなのつかめない」と言ってしまった。そしてみなに声をかけて見せてしまった。本当は途中で声をかけるのは集中力を失わせるからよくないんだけどあまりに美しすぎてみんなに見せたくなってしまった。私は思わず拍手してしまった。
その後はくたびれて来てあまり遠くまで行けなくなった。小学校の理科室のイメージだけど実際は一人々の間はもの凄く離れている。その間を行ったり来たりだものくたびれて当たり前。
そして私がくたびれだせばみんなもくたびれるし集中力も落ちてくる。この頃が止め頃。全員に「1個は取った?」と聞くとみんな見せてくれた。きれいなものもあればこれとって置くの?と思うようなものもあった。大小さまざま、色形も違っていた。
ガブリエールは炎の結晶とは到底呼べないようなすすみたいな感じのかすを大量に取っていた。いわれて戻そうとしたがもう遅いととめて持たせた。
後に知ったのだがこの時の炎の結晶の取り方がそれぞれの天使たちの誕生そして死となっている。
天使にも死があるが通常は“代謝”と呼ばれる冬眠みたいな死が普通。これは文字通り冬眠みたいなもので死んでいる間に前回はここでミスったから今回はこうしようとか、ここはこのままでいこうなどと考えながら目覚めを待つ。もう1つの死がありこちらは地球の生き物同様に蘇る事のない本当の死となる。大概は戦いの最中に傷ついて死ぬ事が多いのだが、中には嫌だと言って死を求めるものもいる。
この炎の結晶の取り方がそれぞれの“代謝”のリズムとなっている。
ミカエルはランダムで大小さまざまな形の物だった。それがそのままミカエルの代謝のリズムでランダムで苦しみが満杯になると死を求めに来る。そして目覚めた時は見た目も違うこともしばしば。ミカエルは子供から成長をするというリズムを持っている。そのため死の後は誰かのそばに置いておくことになる。必ずしもラファイエルとは限らずその時その時で違う。そのため今のミカエルはラファイエルのそばの置いておいたという事になる。
ガブリエールは頻繁に代謝を行っている。言ってみれば一年草のような種から成長して花をつけ実を成らして枯れる。そして翌年また芽を出す。という特に大きな変化のない代謝を繰り返している。こちらはいつもの事なので死を求めにはこない。
ウリエールは私の知る限り今のところ代謝をしたのは一度きり。かなり長く一つの存在として存在し続けるというリズムという事のようだ。
ハファザは“兄弟”達と交互に代謝している。他は分らない。
炎の結晶をつかまなかった者たちもそれぞれ自分のリズムで代謝をしている。ラファイエルは膝下くらいの川の中で立ったままもう一人のラファイエルと重なるようにして代謝している。
あの子は代謝はしないとの事。「天使じゃないもんでね」というのがあの子の言葉。
青くて大きな炎の結晶をつかんだのが誰かは分らないが、他にもやはりつかんではいたがあれに敵うものはなかったな。
ルシファーは裏方に徹していたのでやってない。ルシファーをはじめ、みなが怪我をしないようにそれぞれのそばにいさせていた者たちが結構いたんだけど、それらの者たちにみなが終わってからやらせるにはこちらが疲れ果てちゃってたもんで、かわいそうという言い方で言えば裏方をやっている者たちには中々気が回らなくてね。疲れ果てちゃうし一杯やらなきゃいけない事もあるしで大概後回しになっちゃうのよね。
時々食事や休憩を与えてはいたけどフォローは足りなかったかな。どこの誰かも全く分らないしね。
2009.11.16(MON)


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